仕事をするに至って振り返りは次の日以降の仕事の質を上げるという観点で極めて重要性が高いという事態に遭遇しました。
今日、部下Aが他部署に対して技術的な報告をしました。テストを実行して成功したため、テスト対象を拡大したいという申し入れです。会議の場にいたBさんは、部下に対してテストの前提条件について基礎的な質問をしました。部下はそれに回答できませんでした。次、部下Cも同様に別の案件で同様にテストを実施したいという申し入れをしました。その際資料に提示している技術的データについて質問を受けましたが、部下Cも回答できませんでした。
他者に提示する資料については記載している内容全てについて質問を受けたら回答できるようにしておく、という基本的な準備ができていなかった事が原因です。そして、その準備を整えなかったのは上司である私の責任です。今後同じことを繰り返さないためには、具体的な対策を作らなければいけません。
ただし、「資料について記載している内容全てに質問を受けたら回答できるようにしておく」というのは抽象度が高い言い方です。正論ではありますが、対策としては具体性が足りません。少しメッシュを細かくしてみましょう。
例えば部下Aが回答できなかったのはテストに使用している薬液の組成を知らなかった事です。なぜ組成を知ろうとしなかったのか、を深掘りする必要があります。深堀の過程で仕事のやり方にある穴に気づく事ができると思われます。部下Cが回答できなかったのは管理範囲を記載してなかったからです。こちらはわりと単純なので、管理部署に資料を提示するときは管理範囲を記載する、と言うことが対策になります。チェックリスト化すれば繰り返しは避けられると推定します。
これらの対策は同じ失敗の繰り返しを避けることに繋がり、最終的には時間のロスが減り業務の効率性が向上します。明日以降の業務に活かすことができるのです。